看護師の仕事って非常にストレスがかかる仕事ですよね。
看護roo!のアンケートによると、看護師のストレスの原因は以下の結果となっています。
1位 上司との人間関係(27%)
2位 仕事の責任が大きいこと(21%)
3位 仕事量が多いこと(12%)
4位 お給料が少ないこと(8%)
5位 ワークライフバランスが取れない(7%)
いかがですか?働いている看護師さんは一度は悩み、ストレスに感じたことがあるのではないでしょうか?
看護職は、命に関わる仕事であり、責任の強い仕事である以上、覚悟を持って働いていく必要が高い職種でもあります。また、看護師は昔から女社会であったこともあり、労働環境変化を好まない「お局様」という存在が多くいらっしゃいます。
「仕事の責任が大きいこと」
これに関して対策を考えることは非常に難しいことです。なぜなら現在、医療は複雑化し、専門性が上がっているため「日々勉強すること」は欠かさずすることは大切だからです。
しかし、それ以外のストレスの原因は、改善策はあると考えています。
このブログ記事では、6年間病院看護師で従事した私が、「これって必要なのかな」って思ったことを話し、「転職した看護師」だからこそ伝えたい本音を、皆様と共有出来たらと思います。
本音で語る内容は以下の通りです。
- 前残業
- 委員会活動
- 充実したカンファレンスとは
- 環境変化を嫌う「お局様」への関わり方
前残業
2019年病院看護実態調査の結果を見て、私は衝撃がはしりました。
「前残業を時間外労働として取り扱っていますか?」
扱うと答えた病院は、たったの2割。
扱わないと答えた病院は6割もあります。
この結果から、多くの病院では、前残業はサービス残業として捉えていることが分かりますよね?
しかし、前残業内容は非常に大切な時間です。患者の情報収集、一日のスケジュール管理、入院処理準備、退院処理準備、手術や検査の出棟準備、点滴準備、内服準備etc・・・。(中には上記内容を遅く出勤する先輩の分まで準備するなんていうことも・・)
前残業内容は、患者の安全を守るために、決して怠ることのできない業務内容なのです。そんな中、これをサービス残業として扱っている病院・・・私は働いている中で違和感を感じておりました。
「働き方改革」を勧められる中、皆さんはどう思いますか?
私は 、そろそろ病院も重い腰を上げて、本気で改革すべきだと思います。情報収集をしている時間を勤務時間内に調整することも必要なことではないでしょうか?それが難しいのであれば、超勤として取り扱う必要があると思います。
委員会活動
私は、委員会活動のために超勤することも疑問に感じながら働いておりました。
褥瘡委員会、記録委員会、教育委員会、業務委員会・・・たくさんある委員会。
確かに、各委員会活動を通して、より安全かつ適切なケアを患者に提供するためには必要なことかもしれません。
しかし、私は委員会活動を超勤までしてすることは必要無いと思っています。
非常に身体的に精神的に疲弊した業務が終わった後、ようやく休息が取れる時間で委員会活動・・・。
誰がそんな中いい意見を出すことができますか?
委員会の中で話す人決まっていませんか?
みんながいい意見を出せる環境ですか?
むしろ業務時間外であり、時間に余裕があるからダラダラと話していませんか?
様々なことを考えても、会議を持つなら業務時間内でおこなうことがベストだと思います。
なにより私は、委員会活動という形ではなく、常日頃からスタッフ間で委員で話す内容を相談し合える環境の整備が重要だと思います。
委員会からスタッフへの勉強会・・・。その資料作りに超勤していませんか?
今インターネットで調べても、いい資料はたくさんありますし、前述しましたが、看護職は専門性が高まっているので、専門看護師による勉強会にオンラインで参加したり、直接研修に参加する方が学習になると思いませんか?
私は、決して「委員会活動」を否定している訳ではありません。
「委員会活動」をする場合は、業務内でおこない、より短く、要点を絞って、各スタッフが意見が言える環境を整えることが大事だと思っています。
充実したカンファレンスとは
私の看護師の友人の何人かに聞いてもよく聞くことがあります。
「カンファレンス眠たくなる」
「意味のないカンファレンスをすると師長に怒られる」
「ファシリテーターが地獄・・・」
上記の事を思う時点で、充実したカンファレンスでは無いと思います。
そんなカンファレンスを15分~30分程度話すくらいなら、その時間を使用して、看護ケアを実施する方が、より患者の為になると思いませんか?
私は無理に毎日カンファレンスをする必要性は無いと思います。またカンファレンスの中で、あるあるなのが「一定の看護師のみが発言している」ということです。
それってチームカンファレンスですか?
自分の意見を話したいスタッフ、思っていることがあるけど発言できないスタッフ。人それぞれ性格や考え方に違いがあります。もしかしたら今の環境によって話すことができないスタッフもいるかもしれません。
もしカンファレンスをするのであれば、より多くの意見を集約し、それに対してカンファレンスで話合うことが充実したカンファレンスだと思います。
具体的に言うと、事前に話すカンファレンス内容をスタッフに伝え、各スタッフは意見をファシリテーターに伝える。ファシリテーターが意見を集約して、集約した内容に関して意見を交わすことが充実したカンファレンスとなると思います。
委員会活動と同様で、これもより短く要点を絞って話すことが大事です。どうしても長く話してしまうと、要点がずれていくことので、効率はよくありませんよね?
環境変化を嫌う「お局様」への関わり方
「あの人(お局様を指します)が夜勤か。申し送り嫌だな」
「今日の指導担当あの人か。嫌われないようにしないと」
「このままだと職場環境も悪いから、あの人の考え変えてみる努力してみよう」
「気に入られるように、あの人との関わり方気をつけよう」
そんなことを思いながら、働いていませんか?
思ったことがある方に質問します。冷静に考えてみて下さい。
「あの人を考えながら、看護することは患者にとって良いことですか?」です。
お局様は、安定して働けており、居場所が心地よくて居座っている可能性が非常に高いです。
そんな方に対して、気を遣い、お局様に合わせて看護をしても、患者の為になりません。
看護は、より社会環境の変化に敏感となり、業務内容を改善していくことが大事な職務だと思います。
改善を好まないお局様に合わせて看護をしても、最善な看護ケア実施につながりません。
「そしたら、どうやって関わっていくのか」ですが、一言です。
「相手(お局)を変えようとするのではなく、チーム色を変える」です。
お局様の変化を検討していくことは、かなりの労力がかかります。それをするくらいなら、チーム色を変えていくことの方が、労力は低くなりますし、お局様もチーム色の変化に気づいたときには何かしらの努力をする可能性が高いです。
だってお局様は安定した働けること、居場所が心地よいところを欲する人ですから。
周りにお局様がたくさん居る部署の変化は難しいかもしれません。それなら一層、それ以外のスタッフで一致団結して、チーム色を変化していく1つの目標を立てることが大事だと思いませんか??私は、そのように思います。
まとめ
いかがでしたか?私自身は6年間という短い期間で、病院看護師を経験し感じた内容でした。
看護師をすることは必ずストレスはかかります。
しかし、ストレッサーは改善できる物も多いと思います。
労働環境変化を好まない上司が多い職種「看護師」。
働き方改革を進めている日本で、改革が遅れている看護職を変えていきたい。 看護師の大変さや辛さを発信し続け、より多くの方に共感を得たい。
私は病院から離れ訪問看護師をしていますが、看護以外の方の交流を深めることで、より思うようになりました。
将来、子供から憧れ、なりたい職業の中で「看護師」と言われる時代が来ることを祈りながら発信し続けたいと思います。
もし共感できる方がいればコメントいただけると嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ほなまた!!