プロフィール

生真面目がゆえに適応障害となった男性看護師④

なおやん

30代 | 男性
和歌山育ち大阪在住
職業:訪問看護師
趣味:車、野球、読書

職歴:大学病院6年勤務
(消化器外科、手術部)

~訪問看護の魅力を発信中~
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こんにちは。

今回、最終章となります。
前回まで内容をご覧になっていない方は下記にリンク貼り付けてます。ご参考ください。

生真面目がゆえに適応障害となった男性看護師①
生真面目がゆえに適応障害となった男性看護師②
生真面目がゆえに適応障害となった男性看護師③

このブログ記事内で


適応障害と診断された方

・憂うつ状態の方

・自殺念慮まで考えている人


今抱いている気持ちをこの中で共有できたらと思いますので、どんな些細なことでもコメントで教えていただけると嬉しいです。
コメントの言葉が他人のアドバイスや共感につながります。

では、今回の最終章の内容は

  • 自殺念慮を起こした後の自分

こちらに関して書いていこうと思います。

自殺念慮を起こした後の自分

 自殺を図った後、救急外来で点滴と採血し、特にデータ上も問題なかったそうで、入院することもなく実家へ戻ることとなりました。

実家に帰った後も、特に何もやる気が出ず。ひたすら横になって天井を見上げることしかできませんでした。本当に放心状態でした。

「なんで死のうとしたのに死ねなかったん。もう殺してくれてよかったのに。また辛い日々が続くんだ、生きたって迷惑をかけるだけ。生きる意味なんてない」と思って涙を流しました。

「辛い。しんどい。生き苦しい。だれか助けてほしい」だなんて思いました。この時、初めて誰かに助けてほしいって思えるタイミングでもありました。本当に自分自身が限界だったんだと思います。

自殺念慮した次の日に、メンタルクリニックを受診し、今までの経緯を説明。

診断結果は「適応障害による抑うつ状態」でした。


まずはストレッサーとなっている仕事を休むことを勧められ、私は1か月の休職をすることとなりました。また薬物療法も開始となり、ミルタザピン錠が開始されました。

休養中の実家でも特に考えることもなく、当初は食べるために起きて、食べた後、横になって寝て・・・この繰り返し。

愛車も実家に無く出かけることも制限がかかっていたこともあり、10~15日間程はそんな生活が続きました。

でもそれがほんっとうに楽だったんです。何も考えることなく、ただボーっとすることが今まで本当に少なくて。色々気を遣いながら、色々考えながら過ごしていたから。

10~15日が経った後、 ふと「自分が無理なく働ける環境ってなんだろ?」 「どう過ごしていたら、こんな苦しい生活しなくてよかったんだろ?」「別に幸せになりたいって思ってない。普通の生活を送りたいだけ」と思えるようになってきて、ようやく自分の重い腰が上がり、これからの生活に関して考えられるようになりました。

きっと10日~15日休んで自分自身の気持ちに余裕が持てるようになったんだと思います。


 そこで自分自身でこんなことを考えるようになりました。




「ストレスってみんなどうやって対処してるんだろう?」






 無性に気になってきて、両親に本屋に送ってもらい、ストレスに関する本を探しました。
「何か本にヒントがあるはず。」そう思って必死で探しました。

そこで見つけた本が、自分自身の気持ちを大きく変えてくれるそんな本と出会えたのです。

樺沢紫苑 著書
「精神科医が教えるストレスフリー超大全」




この本の内容に関しては、また今度のブログで詳しく解説したいと思います。

 自宅に帰ってから、無我夢中で読み進めました。本の中身は「人間関係」「夫婦関係や子育て」「仕事」「ストレスの捉え方」等々。まさに今苦しんでいることを全て書いてくれていて、自分のストレスへの考え方は全く間違っていたと痛感したのです。

 「自分の考え方って、自分を苦しめていたんだ」「もっとラフに考えてよかったんだ」そんなことを考えられるようになって、本当に心の中にあったモヤモヤがすっきり出来たんです。なんて苦しい生活を迎えてたんだろうって。

本を読んだ後、自分自身のやりたい仕事に関して考えるようになりました。


当初は、気持ちが落ち込んでいる時は、看護師を辞めて別の仕事のことに関して考えていました。

しかし「やっぱり俺、患者のために何かやってあげたい。助けてあげたいんだ。別に特別な資格も持ってなくても、患者の不安なことや心配話を聞くことだけでも看護師を続けたい」そんなことを思って、看護師として働く決意を固めたのです。

「つぎは、どこで看護師として働くか・・・」


私は思いました。「退院した患者さん。そういえば元気かな。生活指導とかいろいろしてたけど、実際どうやって住んでるんだろう?」と。

その時に出てきたのが、在宅看護師という道でした。

「そこなら自分のやりたいことが見つけられるような気がする。在宅か。ちょっとやってみようかな」今までやったことのない分野だったため躊躇する自分もいました。

そんなことを思う中、在宅看護師をされている先輩と会うこともできて、在宅看護師ならではの話を聞くことができました。その先輩の一言が、また自分の背中を押してくれたのです。




「やっていいかなって悩むくらいならやればいい。もし在宅やってみてあかんかっても、また病院に戻ればええやん。看護師資格が無くなる訳でもない、お前のやりたいことをやってみればいいんや。奥さん、娘を貧乏にするのも、裕福にするのもお前が決めろ。悩む必要なんて無いぞ」




なんだかその言葉で、自分に消えかかっていたチャレンジ心がまた燃え始めたのです。

「俺、何で悩んでたんだろう。こんなところでつまづいている訳にもいかない。周りになんて思われても関係ない!自分のやりたいことして勉強してやる!」

人生を終わらせようとした人間だからこそ、そこでハングリー精神が芽生えて、色々挑戦しようと考えるようになったのです。

「人生は一度きり。他人を気にして過ごすくらいなら、自分自身楽しいって思える人生にしていこう。我慢することなんてない。頑張りすぎなくていい。人生のレールは自分のペースで踏んでいけばいい。レールから外れそうになったら誰かに助けを呼べばいいんだ」

そんなことを思えるようになって、現在は在宅看護師として働いています。




今まで見ていただいた方ありがとうございました。最後に伝えたいことがありますので書いていきます。



適応障害や抑うつ状態の方々には、同じ経験をしてもらいたくないって思います。

しんどい時は、しんどいって口に出すだけでも良いんです。「誰も理解してくれない」なんて思うこともあるでしょう。それでもいいんです。

理解されなくたって声に出すことで、自分自身の気持ちの整理になるんです。聞いてもらえない人がいないならば、紙一枚にしんどいこと書くだけでも良いんです。

そんなことをいっても通じないかもしれないですけど、次の言葉一つだけ伝えたいです。



「死なないでほしい」






暗いトンネルの先には必ず明るい外が待っています。明るい未来が待ってるんです。

それを信じて、周りに助けをもらいながらでも、暗いレールを進んでいきましょうよ。時々失敗してつまづいても良いんです。暗いから誰も見えてないですよ。一歩一歩前にゆっくり進みましょ・・・。





僕はようやく今になって、「生きててうれしい」です。死ななくてよかったって思えるようになってます。





きっとあなたなら大丈夫。一人じゃない。みんながついてます。





最後まで見ていただきありがとうございました。
この記事が誰かの背中を支えられていることを信じます。

生きるって大変だけど、楽しいね!!!

ほなまた!!

 

 

  • この記事を書いた人

なおやん

30代 | 男性
和歌山育ち大阪在住
職業:訪問看護師
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職歴:大学病院6年勤務
(消化器外科、手術部)

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