プロフィール

訪問看護の実際と成長日記②

こんにちは。

私が2021年9月より訪問看護師を始めて、おおよそ1か月が経過しました。

このブログでは、初めて訪問看護をする私が、訪問看護の実際をリアルな気持ちで発信していきます。この気持ちをあなたと共有することで、あなたが訪問看護の仕事がわかるきっかけになったり、訪問看護師を目指すきっかけになったりすることを期待しています。

成長日記①からご覧になっていない方はこちらからご覧ください。

なおやん

30代 | 男性
和歌山育ち大阪在住
職業:訪問看護師
趣味:車、野球、読書

職歴:大学病院6年勤務
(消化器外科、手術部)

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精神訪問看護研修で学んだこと

私の従事している事業所は、「精神科訪問看護」を実施しています。

しかし、精神科利用者を訪問するためには、訪問看護師はある一定条件がないと、精神科訪問看護基本療養加算が取れません。厚労省のホームページに記載していることを要約しますと以下の条件があります。

  • 精神科病棟または外来に勤務した経験を1年以上有する者
  • 精神疾患を有する者に対する訪問看護の経験を1年以上有する者
  • 精神保健に関する業務を精神保健福祉センターや保健所で1年以上経験を有する者
  • 専門機関等が主催する精神保健に関する研修を修了している者

これらの一つが該当しないと、精神科訪問看護加算が取れません。

私は、病院で急性期病棟に従事していました。そうです。私は今まで精神科はノータッチでした。泣

そのため私は、専門機関が主催する精神保健研修を受講しました。精神保健研修は3日間(約20時間)の受講であり、座学はもちろん、グループワーク等で精神看護に関して学習をしました。

20時間学習した結果・・・。

晴れて修了証を頂くことができました~!(パチパチパチ)

研修中、精神疾患のこと勉強しましたが、実際に私が精神疾患になったこともあり、なんだか共感できるところがたくさんありました。「こんな看護師が家に来てくれたら心穏やかに過ごせるだろうな」って思いながら。

少し話が逸れましたが、この研修の中で最も学んだこと、それは以下の3つです。

  • 支援者の立場で「こうしたらいい」と押し付けるのではなく、その人の生活の価値観や生き方に合わせた支援をすること
  • ストレングス(その人の強み)を見出し、それを活かした看護をおこなうこと
  • 事業所で、利用者のかかわり方を共通認識できるツール(クライシスプラン等)を利用すること

これらを重点的に学ぶことができたと思います。

特に、病院看護、訪問看護には大きく相違があることが痛感されました。それは病院看護は「病気主体の看護」であり、訪問看護は「本人主体の看護」ということです。

病院に来る患者・家族は「病気を治すために病院に来た」と思っています。そのため病院看護はどうしても、短い入院期間の中で「病気を治すため」の看護をしてしまうため、「こうしたら病気にはいい」と患者から結果をすぐに求めようとしがちです。患者も「病気を治すためなら」と答えてくれます。

しかし、訪問看護を希望する利用者、家族は「自宅の中で安全に過ごすための支援をしてほしい」と希望を持っています。そのため「こうしたらいい」と看護師が主観的に関わっても、「私の話、全然聞いてくれないな」と利用者は思い、直接的に「安全に過ごすための支援」につながりません。

急性期病院で働いていた時から「個別性が大事」だと言われ続けてきましたが、訪問看護の方が「より一層の個別性が大事」だと痛感されました。

今まで話してきた内容って、精神訪問看護だけでなく、様々な疾患を持つ利用者の訪問看護にも生かせる内容だと思っています。例えばターミナル(終末期)患者であったり、認知症高齢者であったり。

精神科訪問研修を受講することで、私は「訪問看護師としての利用者、家族への関わり方」が非常に勉強になったと思います。これから訪問する際は、この研修で学んだことを活かしていきたいと思っております。

休憩中に撮影した風景。病院と違い、外の空気が感じられるのもいいですね。

事業所拡大中!

たくさんの利用者様、家族様の支援もあり、おかげさまで私が従事している訪問看護ステーションに新たな事業所が建つことが決定しました!(ぱちぱちぱち)

管理者は私では無いですよ?ww

今まで本社が大阪市内にあったため、車で1時間程度かかっていましたが、私の住む地域の周辺に事業所ができる予定です。

会社自体が直行直帰のため、私自身そこまで本社に行くことが少なかったんですが、大阪市内の利用者様が多く、正直、運転時間が非常に長く疲弊していた部分がありました。

しかし、この周辺で事業所ができると、事業所周辺での利用者様が増えるため、通勤疲れがかなり軽減されると思っています。

周辺の地域医療を支えられるのも、非常に自分自身もうれしく思うので、これからもっと学習を深めながら、訪問看護師としてのスキルを伸ばしていきたいと思ってます!

まとめ

訪問看護は、個別性がさらに重要であることを、精神科訪問看護研修の中でたくさん学ばせていただきました。病院で学んだ個別性の捉え方やコミュニケーション能力、アセスメント力は訪問看護師になった今でもかなり活きています。急性期病院で働いてたくさん苦しい経験したからこそ活き活きと働けていると思います。

まだ訪問看護師を始めて1か月程ですが、楽しく利用者様、ご家族様と関わることができています。やっぱり一人一人ゆっくりと関われることが何よりも嬉しいです。

今後も一人一人の利用者様、ご家族が安心して生活できる環境を、共に考えていきたいと思います。

また訪問看護で学んだこと、共有したいことがあればブログ更新していきます。

最後まで見ていただきありがとうございました。

ほなまた!!

  • この記事を書いた人

なおやん

30代 | 男性
和歌山育ち大阪在住
職業:訪問看護師
趣味:車、野球、読書

職歴:大学病院6年勤務
(消化器外科、手術部)

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